「駄目じゃねえだろ」
「駄目です」
「駄目じゃねえよ」
「だーめ」
何度目かの押し問答
「3ヶ月もたってて、キスもさせないなんてどーかしてる」
ため息つく顔もやっぱり綺麗で、だって、恥ずかしいんだもん。
「どーもしてないよ…」
そんな風に言わなくったって良いじゃない。
「それに、こんなとこで…恥ずかしいよ」
夕闇に染まる海で
「むーど ばっちり ダロ?」
「早くおうちに帰んなきゃ」
貴方と私、二人きり
「帰さない」
「お母さんが心配しちゃうよ」
ただの学校帰りなのに
「心配させねえ。どーせ俺が貰うんだし」
そっちが、どーかしてるよ。

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