「ユフィ、口が真っ赤だ・・・」

「あんたの血だよ」

「みたいだな」

「キス、下手でごめん」

「こうなる前に、もっとしておけば良かったな」

「まだこれからがあるだろ!んなこと言うな!いつだって、どれだけだって、あたしは!あんたと!!」

「ああ、そうだな」

「・・・・・・!」

「悪いが、少し眠るから、
 その唇で起こしてくれないか?」

「・・・・・・・」

「それまでには、少し上手くなっていてくれ」

「あんたがいないのに、どうやって上手くなんだよ」

「それもそうか」

「口の中が血の味しかしねえ」

「じゃあ、おやすみの口付けだ」

「やだね。 まだ、寝かさない」

「・・・やれやれ。ワガママなお姫様だな」

「うるさい」

 

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